『蒼天航路』的荀攸(前編)

○初

曹操に招かれて蜀からはるばるやってきた荀の甥です。甥にしては老けてます。6歳上ってこと知らないと混乱するよなーというのは置いといて、見かけは董卓に投獄されても平然としていた男と思えん(笑)

○シビア

なんか拷問の指揮やってるんですけど。しかも平然と。水攻めのところといい、初めの頃は初陣でズタボロになったり白馬で曹操に泣かされたりしつつもクールさの方がより前面に出ていた。そう、賈が曹操軍に加わるまでは(笑) 袁紹を冷静に判断したり水攻めを進言したり、曹操が「集落に入った」としか言ってないのにその策を判ってたり、やることはしっかりやってる。

○いい人

その1:曹操の頭痛が十年来のものだと聞き、自分のこめかみを思いっきりぐりぐりしてその痛さを体感してみる。わざわざそんなことするのは彼くらいのもんだろう。上っ面だけで心配しないところに好感が持てます。
その2:「聞かせてよ!公達殿!華ダの医術ってどんなだった?」
随分年上の従兄に対して、えらく親しげな荀粲。それを一喝する父・荀。そして、厳しい従父を困惑気味になだめる荀攸。うーん、いい人だ。この回と次回は荀が儒と曹操の布告との間で揺れ動くので、荀ちょっと堅いんだけど。荀攸っていつでも従父の荀を立ててるよね。
そんな彼だが、自分が気を使われていることにはなかなか気づかないらしい。赤壁では夏侯淵たちの来訪にずいぶん悩んでたし。

○誤った・・・

文醜や張飛の武を見誤ってますねえ・・・。そんでもって、郭嘉の北伐のときも、賈には分かっていて荀もうすうす気づいてた彼の昇華を見抜けなかったりと今ひとつでした。荀攸で検索かけてたら北伐時の蒼天郭嘉を主人公としたナニな掌編小説があって、荀攸だけ(あ、程は未登場)トホホな役柄ふられてました・・・。ま、個人の自由だからどうこう言ってもしょうがないけど。でも荀や賈みたいな(←嘘つけ?)ほぼ対等の1対1ガチンコ勝負が郭嘉とはほとんどないのがちょっと寂しいです。郭嘉とっとと高みに登って死んじゃったしのう・・・。置いてかないで〜!(笑)
とにかく、この頃には呂布のときの水攻めで曹操から「お前のような美しい顔をしている奴はおらんぞ」とか言われてた姿はどこへやら。郭嘉に置いていかれ、賈に小馬鹿にされ、軍師としての株は暴落しまくってます。これからどうなっちゃうんでしょうか。

○賈

、荀攸(郭嘉と程含む場合あり)おもいっきり挑発してたり、ライバル心むきだしの荀攸を無表情に見てます。
もしかして「俺が一番」な賈的には眼中にないってやつ?と思ってたら赤壁で曹操軍(荀攸軍??)の陣を見て「さすがは荀攸 期待通りだ」とか言ってます。あ、決してばかにしてるわけじゃなくて、認めてはいるのね。
もしかしてわざと眼中にないふりして、荀攸がいちいち突っかかってくるのを密かに楽しみにしてるんじゃあ・・・。それってひょっとして曹操と同じ応対?しかも蒼天賈、友達いないし(おい)。

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