実の兄妹なのに、何だかとっても乱れた関係のこの2人。あまつさえ、自分たちの勝手な欲望のために、文姜の夫、魯の桓公を殺してしまう・・・。 もう、ホントに救いようのない人たちですが、実は、近親婚自体は、当時まだ中原の文化の及ばない周辺諸国では、けっこうあったらしいのです。『左伝』に記述されている例も、晋・斉・楚などで起こっています。そっかー、斉ってこの頃は中原じゃなかったのか、そーいや、東のはしっこだもんな〜。この2人のケースも、兄妹っても異母兄妹だし、斉においては、インセスト・タブーには当たらなかったのかも。もちろん、バリバリ中原の魯の人たちからみればとんでもない話だったのですが。あ、だから孔子は周の礼!周の礼!ってうるさいのか・・・(失礼) それにしても、ひたすら気の毒なのは魯の桓公。不倫だけならまだしも、殺すのは良くないと思うぞ、アンタら・・・。オマケにこのあと、斉はどんどん強くなる一方なのに、魯ときたら・・・。 |