[五覇]=五人の覇者。覇は諸侯の旗がしら(大修館書店『漢語林』より)。
(1)斉の桓公・晋の文公・楚の荘王・呉王闔閭・越王句践
(2)斉の桓公・晋の文公・秦の穆公・楚の荘王・呉王闔閭
(3)斉の桓公・晋の文公・秦の穆公・宋の襄公・楚の荘王
などなど、諸説あります(このほかにも、まだあります)。おおむね、桓公・文公は当選確実、残る三つのポストを穆公・荘王・闔閭・句践で争っている、というところでしょうか。
ところで、上の三つの説を見ていて、一人だけ、毛色のちがう人が紛れこんでいる、と思いませんか?そう、(3)に顔を出している、宋の襄公です。ヘンなところでかけなくてもいい情けをかけたばっかりにボロ負けしたあげく、「宋襄の仁」なんてコトバにまでなって、後世に汚名を残してしまった彼がなぜ、覇者!?と理解に苦しみますが、これは実は、孟子による解釈らしいです。いったい、孟子も何を考えてこんな…。さすがにへりくつで鳴らした?だけのことはありますね。でも、どう考えてもムリがありすぎると思やしませんか?孟先生。 |